中国国家会議センター第2期Oct . 22 . 2025

2024年12月、中国国家会議センター第2期がオープンしました。
LPAは主に室内および屋上庭園の照明設計を担当しています。建築は鯤鵬（こんぽう）が翼を広げるような造形で、軽やかでありながらも堂々としており、威厳の中に親しみやすさを備えています。インテリアデザインは建築のコンセプトを引き継ぎ、「和合共生・天人合一」を軸に、光・素材・空間の連なりを巧みに融合させることで、文明の記憶を宿す殿堂的な会議空間を形成しています。照明は控えめで簡潔な手法により、個性ある光環境を創出する上に、省エネルギーと低炭素化にも配慮しています。多様なシーンに対応するため、空間ごとに異なる色温度を3種類組み合わせました。
エントランスホールや握手ホールのような吹き抜け空間では、垂直面を活性化する照明を用いることで、全体の明るさと奥行きを高めています。室内からの漏れ光は「鳥窓」形状を通して多層的な光と影を映し出し、夜間には建築外観に生命感を与えています。
3階のランチホール、サミットホール、バンケットホールは多様な機能に対応しており、屋上庭園にも繋がりを持たせています。中国式庭園「蘇園（そえん）」は、内部から漏れ出る光によって古典的なシルエットを浮かび上がらせ、古今の美が織りなす絵巻のような風景を描き出しました。光はもはや単なる照明ではなく、建築と自然、歴史と現代の間に静かに交わされる対話そのものとなっています。

建築設計：2Portzamparc
ランドスケープデザイン：2Portzamparc
インテリアデザイン：2Portzamparc、HBA、CallisonRTKL、Valode & Pistre Architectes